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BRUSH ASIA

2025年ベトナムの歯の事情について報告

ベトナムも、虫歯の多い国の一つ。さまざまなデータがありますが、6歳の子どもの20本の乳歯のうち、平均で5〜6本が虫歯。

しかし、都心部の学校では1年に一回は歯の健診が行われたり、10年前に比べて大きく前進していると考えられます。
ホーチミンの歯科医師に聞くと、自分たちが子どもの頃は歯医者などなく、各学校に無資格の「学校医」がいて、月に1回その人の判断で歯を抜いたりされていて、とても怖かった記憶があるそうです。

経済が成長したといえど、現在も格差は大きく、1ヶ月8,800円ほどの費用が払えず小学校に行けない子どもも多いといいます。
公務員以外は健康保険はなく(プライベートのみ存在)、歯医者は高いため、子どもたちは痛みを我慢するそうです。(ホーチミン市内・教師談)

歯を磨く習慣以上に問題なのは、カンボジアと同じく、子どもたちがお菓子にまみれていること。学校の前には売店が並び、子どもたちは飴やスナックを買って常に口に入れています。

アジアの熱帯地域では、その暑さから甘い食べ物が好まれます。しかし、精製した砂糖の常食が、虫歯の減少を妨げていることは明らかです。
今後も、歯磨きの習慣化とともに、食習慣の指導を強化していくべきだと言えます。